効果的なHPを作成するには、科学的根拠や心理学に基づいた「法則」を取り入れることが重要です。ここでは、売れるサイトを作るために押さえるべき4つの基本法則を解説します。
1. 「40/40/20」の法則
「40/40/20の法則」は、マーケティングが成功し、売上を大きく伸ばせるかどうかは、次の3つの要素に左右されるという法則です。
- 40%:ターゲティング(誰に届けるか) 誰に向けて作られたサイトかが成功の鍵。ターゲットが絞られていないと、どんなにデザインが優れていても成果にはつながりません。
- 40%:オファー(何を提供するか): オファーとは「訪問者に提供する価値」のことです。たとえば、ECサイトなら「送料無料」や「割引クーポン」が具体例です。ある調査では、初回購入者への10%割引クーポンを提供した場合、購入率が30%向上した事例もあります。
- 20%:クリエイティブ(どう伝えるか): 美しいデザインは重要ですが、ターゲットとオファーが明確でない限り効果は薄いです。
売上が伸びるかどうかは、デザインやコピーライティングよりも、ターゲット選びと商品プランが大事という法則です。
具体例:
20代女性向けのファッションECサイトであれば、「学生限定10%OFFクーポン」というオファーをトップページに配置することで、コンバージョン率が大幅に向上する可能性があります。
2. グーテンベルクの法則
この法則は「人間の視線の動き」に基づいています。ページを見たとき、目は以下の順で動きます:
左上 → 右上 → 左下 → 右下(Z字パターン)。
この視線の流れを活かし、重要な要素(キャッチコピーやCTAボタン)は左上または右下に配置すると効果的です。
具体例:
多くのランディングページでは、左上に企業ロゴとキャッチコピー、右下に「購入する」や「お問い合わせ」ボタンが設置されています。この配置に従うと、クリック率が最大25%向上するという調査もあります。
3. Fパターンの法則
ユーザーはウェブページをF字型(左から右へ横読みし、下に進む)でスキャンします。これは、特にテキストが多いページで顕著です。重要な情報はページの左側または上部に配置するのがポイントです。
具体例:
商品説明ページで、「商品名」「価格」「評価」を左上に配置し、詳しい説明をその下に続けると、ユーザーは自然と必要な情報を短時間で理解できます。ある研究では、情報をFパターンで配置した場合、訪問者がページに留まる時間が平均50%増加したとの結果が出ています。
4. 0.2秒ルール
「第一印象は0.2秒で決まる」と言われるほど、訪問者がサイトを離れるかどうかの判断は一瞬です。そのため、トップページのデザインやメッセージが極めて重要です。Googleの調査によると、ページが美しく構造的に整理されていると、直帰率が最大38%低下するというデータがあります。
具体例:
高級感を訴求したいサイトでは、シンプルで洗練されたデザインを採用します。たとえば、黒を基調にしつつ、ゴールドのフォントを使うことで「高価な商品」という印象を瞬時に伝えることが可能です。
まとめ
効果的なWEBデザインを実現するためには、
- ターゲットに響くオファーを明確にする(40/40/20の法則)
- 視線の動きを考慮して重要情報を配置する(グーテンベルクの法則)
- 左側・上部に必要な情報を置く(Fパターンの法則)
- 初見で好印象を与えるデザインを採用する(0.2秒ルール)
これらを組み合わせることで、売れるサイトが作れるだけでなく、訪問者にとってもストレスのない体験を提供できます。売上や問い合わせ数を伸ばすためにも、これらの法則を実際のデザインに取り入れてみましょう!